【5】キャッシュフロー計算書の概要
キャッシュフロー計算書として一般的に用いられる間接法キャッシュフロー計算書の具体例は次のとおりです。
キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書とは、企業の一会計期間におけるキャッシュフローの状況を利害関係者に報告するために作成される財務諸表をいいます。ちなみにキャッシュフローの状況とは、一会計期間にどれだけのキャッシュが流入し、どれだけのキャッシュが流出したのかをいいます。
”キャッシュフロー計算書って何?”
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なぜキャッシュフロー計算書が必要なのか?
キャッシュフロー計算書は「実際に事業活動により獲得した現預金」を直接的に明らかにします。 したがってキャッシュフロー計算書は発生主義をベースとしている現行制度会計の欠点を補うものとして非常に需要な財務諸表となっています。
”キャッシュフロー計算書って必要?”
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キャッシュフローとは
キャッシュフローとは「資金の流れ」のことをいいます。しかし川の流れのような一方的な流れとは違います。水道の蛇口をひねってシンクに水を張ると同時にそのシンクから水が溢れ出ているイメージが一番キャッシュフローのイメージに近いです。
”キャッシュフロー計算書のキャッシュフローって?”
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キャッシュとは
キャッシュフロー計算書が対象とする資金の範囲は、「現金及び現金同等物」となります。これは概ね貸借対照表に記載されている現金預金とほとんど同じかそれよりやや少し広い概念となっています。
”キャッシュフローのキャッシュって?”
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営業活動によるキャッシュフローの区分
営業活動によるキャッシュフローの区分はその会社の本業の営業活動の成果を示します。具体的には営業活動によるキャッシュフローが100万円であればその会社は本業の営業活動から100万円のキャッシュを稼いだということになります。
”金額が大きければ大きいほどプラスの評価である!”
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投資活動によるキャッシュフローの区分
投資活動によるキャッシュフローはその会社が将来の利益獲得のためにどの程度の未来投資を行ったのか、または余剰資金の運用活動によりどの程度資金が流出入したのかを示します。
”本業が順調な会社ほどマイナスとなる傾向あり!”
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財務活動によるキャッシュフローの区分
財務活動によるキャッシュフローはその会社がどの程度の資金を借入金等として外部から調達し、逆にどの程度の資金の返済を行ったか等を示します。
”本業が不調な会社ほどプラスになる傾向あり!”
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フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは経営者の経営判断により自由に使途を決めることが可能な資金を意味します。自由に使途を決めることができるとは銀行融資に頼らず自前の資金で新規事業投資を行ったり設備投資を行うことができることを意味します。当然フリーキャッシュフローは多ければ多いほどポジティブな要素となります。
フリーキャッシュフローの最大化を重視するキャッシュフロー経営の立場では非常に重視される指標です。フリーキャッシュフローは営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いて計算します。
”フリーキャッシュフローとは?”
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直接法キャッシュフロー計算書とは
直接法キャッシュフロー計算書は、資金の流入と資金の流出とを直接足し引きしてその差額として営業活動によるキャッシュフローを表示する方法です。
”直接法CFSについての詳細”
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間接法キャッシュフロー計算書とは
間接法キャッシュフロー計算書は、損益計算書の当期純利益を出発点とし、そこにキャッシュフローに関連する調整を加えることで誘導的に営業活動によるキャッシュフローを表示する方法です。
”間接法CFSについての詳細”
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キャッシュフロー計算書の読み方
キャッシュフロー計算書を読む場合にはいきなり細部に注目しないでまず最初におおまかな全体像からトレンドを読み取っていきます。
”キャッシュフロー計算書の読み方”
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黒字倒産とは
黒字倒産とは、黒字会社が倒産してしまうことをいいます。
ちなみに黒字会社とは損益計算書で利益が出ていてる会社をいいますが損益計算書で利益が出ている優良な会社が不思議なことに倒産してしまうのが黒字倒産です。
”黒字倒産についての真実”
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資金繰りとは
資金繰りとは、資金の残高が不足して資金がショートすることがないよう資金の残高を管理し、資金残高の不足が見込まれる場合には事前に対策を立てて資金をやりくりすることをいいます。
ちなみに資金繰り表は主に将来の予測であるのに対してキャッシュフロー計算書は過去の情報であるというように両者は共に資金を扱いますが根本的に内容は異なります。
”資金繰りにお困りではないですか?”
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