キャッシュフローとは
キャッシュフロー計算書とは我が国において2000年から導入された新しい財務諸表です。
そしてキャッシュフロー計算書が報告の対象としているのはキャッシュフローの状況です。
ちなみにキャッシュフローは英語ではcash flowとなりますが、cashのflowという言葉通り資金の流れのことを意味します。
しかし「流れ」をどうイメージするかは人によって若干違うかもしれません。今回はそのあたりの話です。
流れ=循環
キャッシュフロー計算書におけるキャッシュフロー(資金の流れ)とは、川の水や蛇口から出てくる水のような一方的な流れではないです。ここがちょっと難しいです。
会社の資金は売上や仕入等の会社の営業活動に伴いぐるぐる循環しています。決して川の水のような一方的なものではありません。
したがって、キャッシュフロー(資金の流れ)における「流れ」とは、会社から出て行ったり入ってきたりとぐるぐる循環している、循環のことをいいます。
中の人
ニュアンス的には「流れ」というよりは「循環」です。
キャッシュフローの具体例
キャッシュフロー(資金の流れ)とは資金の循環を意味するのですが、身近な具体例で一番わかりやすいと思うのがシンクに水を張る場合です。
シンクに水を張る場合を例にキャッシュフローを解説すると次のとおりです。
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シンクに溜まっていく水の流れが「キャッシュインフロー」
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シンクからあふれ出ていく水の流れが「キャッシュアウトフロー」
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シンクの水の純増加分が「キャッシュフロー」です
貸借対照表の現預金とは
さらに、貸借対照表の現預金を先ほどのシンクの水に例えるとこんな感じです。
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蛇口を開いた時点でシンクに溜まっていた水の量が「貸借対照表の前期末現預金残高」
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蛇口を締めた時点でシンクに溜まっていた水の量が「貸借対照表の当期末現預金残高」