現行の企業会計は発生主義をベースとしているため、損益計算書において計算される利益と実際に事業活動により獲得した現預金 は異なります。 それに対してキャッシュフロー計算書は「事業活動により獲得した現預金」を直接的に明らかにします。 つまりキャッシュフロー計算書は発生主義をベースとしている現行制度会計の欠点を補うものとして非常に需要な財務諸表となっています。 もう少し詳しく解説しますと、例えば損益計算書で当期10億円利益が計算されていたとしてもそれは計算上の利益に過ぎず実際の現預金増加高とは無関係なんです。しかしキャッシュフロー計算書上でもそれに近い金額のキャッシュフローがでていれば損益計算書の利益には資金的な裏付けがあると判断できます。 逆に損益計算書では10億円の利益が計算されているもののキャッシュフロー計算書ではマイナスになっている場合だってあります。例えば過剰在庫を抱えているケースなどが該当しますが。この場合には例え利益が10億円の大黒字だとしても実際には要注意だと言えます。
損益計算書とは