棚卸資産評価損とは、棚卸資産の期末時価が帳簿価額より下落したため、時価と帳簿価額との差額を評価損として計上したものです。
それに対して棚卸減耗損とは、棚卸資産の決算時における帳簿上の有高が実地棚卸による実際有高より不足していた場合のその不足数量に対応する棚卸資産の取得価額を損失計上したものです。
棚卸資産評価損のキャッシュロー計算書における調整
棚卸資産評価損と棚卸減耗損は共に損益計算書において費用として計上されていますが、資金の流出を伴っていない費用であるため、間接法によりキャッシュフロー計算書を作成する場合において営業活動によるキャッシュフローの区分に記載し、資金の増加として調整を行ないます。