キャッシュフロー計算書の作成と雛形


勘定あって銭足らず

勘定合って銭足らず」ということわざがあります。これはいわゆる「黒字倒産」を端的にあらわす言葉で黒字倒産の説明によく使われる言葉です。

つまり、売上が順調で損益計算上利益が出ていても、なぜかお金が足りなくなってしまい勘定合って銭足らず状態になり倒産してしまうのが黒字倒産というわけです。

この不思議な現象の説明として代表的なものが入金と出金のタイミングのズレです。すなわち、どれだけ売上が順調でどれだけ商品が売れている状況であっても、売上代金の入金より先に仕入代金の支払が発生したりすると、一時的に資金が足りなくなってしまいます。単なる一時的なものであっても資金が足らなくなってしまうとそれが原因で支払不能な状態になり、連鎖して手形不渡り等が発生することにより簡単に会社は倒産してしまうというものです。


単なる「勘定あって銭足らず」状態では倒産しない

黒字倒産の原因は上記のような「勘定合って銭足らず」であるとよく言われます。しかし、現実的にはそれくらいのことでは企業は倒産しません。

もちろん理論上は一時的にであっても資金繰りがつかなくなった場合に企業が簡単に倒産しうるというのはそのとおりですが、通常、会社というものは資金繰りの管理を行なっています。したがって単なる入出金のタイミングのズレで一時的に資金繰りがつかなくなるということ自体がまずありえません。

また、もし仮にそういう事態になってしまったとしても取引先や銀行等とリスケジュール等の交渉をすることで間違いなく倒産は避けることができます。したがって一時的な単なる「勘定あって銭足らず」状態で会社が倒産することは常識的にはありえません。



銀行の立場から「勘定あって銭足らず」状態を考える

銀行の立場から考えて見ます。融資先の優良の会社が「勘定あって銭足らず」状態になり一時的に資金繰りが悪化したとします。

その場合、銀行としてはその会社に倒産されてしまっては融資資金の全額回収はまず不可能になりますが、リスケジュールを認めるなどしてその会社を倒産させず存続させれば融資資金の回収ができる可能性が高いです。したがって、単なる「勘定あって銭足らず」状態であれば通常であれば銀行側が積極的にリスケジュールに応じるのが普通です。

貸し渋り」や「貸し剥がし」という言葉もありますがキャッシュフロー経営を行なっている優良な融資先に対して理由もなく銀行が「貸し渋り」や「貸し剥がし」をすることはありません。

リーマンショック後に「貸し渋り」や「貸し剥がし」といった言葉をよく目にする機会がありましたが、それは多くの場合が市況の悪化にも関わらずずさんな経営管理により過剰在庫抱え込んでしまった企業側の責任です。


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黒字倒産とは 黒字倒産の本当の理由






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