キャッシュフロー計算書の作成と雛形

棚卸資産

棚卸資産とは、販売することにより利益を獲得することを目的として保有している資産をいいます。



キャッシュフロー計算書作成にあたり調整が必要な理由

棚卸資産は販売されることにより会社に利益をもたらしますが、仕入れてから販売されるまでの貸借対照表に資産として計上されている期間は利益獲得に貢献しない上に、その購入に充てた資金が在庫として社内に滞留していることを意味します。

したがって貸借対照表に計上されている棚卸資産の増加はキャッシュフロー計算書の作成にあたりキャッシュのマイナスとして調整が必要となります。

なお、棚卸資産の一時的な在庫は適正在庫として経営上必要な運転資本を意味しますが、棚卸資産が長期間にわたり在庫となっている場合は不良在庫であり、経営上大きな問題となります。



棚卸資産が増加した場合のキャッシュフロー計算書における調整

棚卸資産はそれが販売されることにより企業に販売収益をもたらし、結果として資金の流入となりますが、それが販売されない限りは、その購入のために要した仕入価額相当の資金が商品というモノに形が変わって倉庫等に滞留していることを意味します。

したがって、棚卸資産の期首残高より期末残高のほうが多い場合には、当期中に増加した棚卸資産の金額だけ資金の減少としてキャッシュフロー計算書の営業活動によるキャッシュフローの区分に記載します。

棚卸資産が増加した場合のキャッシュフロー計算書における調整



棚卸資産が減少した場合のキャッシュフロー計算書における調整

また逆に、前期から繰り越されてきた棚卸資産が当期に販売された場合には、前期末に在庫として資金のマイナスとなっていたものが販売されて資金化されたことを意味するため、キャッシュフロー計算書においてキャッシュの増加として加算調整します。

つまり、棚卸資産の期首残高より期末残高のほうが少ない場合には、当期中に減少した棚卸資産の金額だけ資金の増加としてキャッシュフロー計算書の営業活動によるキャッシュフローの区分に記載します。

棚卸資産が減少した場合のキャッシュフロー計算書における調整



棚卸資産のキャッシュフローの調整額の計算フォーム

間接法によりキャッシュフロー計算書を作成する場合の調整額の計算フォームは次のとおりです。金額は上記の解説の具体例の数字が入っていますが自由に変更することが可能です。

期首残高 期末残高 営業キャッシュフローの調整額
棚卸資産







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